盲目の愛に捕り憑かれて
初めて見えた現実は
「残酷」だった
脱け殻の様に
首輪を付けられた儘に
そこには決断の意図が結ばれている
今にも壊れそうな死刑台は
壊れそうで壊されない
そう。 ―生殺し―
そして自ら首輪を外した人間は
途方に暮れて
怒る事も
涙を流すこともなく
脚を血だらけにして
見えない暗やみを歩いていた
ボロボロの掌 引っ張って
温かい光射す場所へ 連れてきたのは
貴方でした。
輝はとても眩しくて
まだ瞳が痛いよ
暗い道を歩きすぎたのかもしれない